解決のための共同体・相互互助

 12/6 19:00-21:30 城内公民館 多目的室 担当:O


”バザー”を舞台に乗せるためのアイデアもずっと煮え切らないまま宙に浮いている感じがする。

今日の一つ目のワークは、自己紹介のエピソードの中に一つだけ嘘を混ぜるというもの。
3つくらいのトピックの中に丸ごと嘘の話が混ざっているのが意図するところだと思うのだが、人物の職業であるとか交通手段であるとか細かいところだけ変えられると、その回答はテストでヤマを張った部分が偶然出題されてくれることを望むような運ゲーである。それはそれで面白いけど。
ヤマ張りが当たればいいが、嘘を見抜くのは全く難しい。仕草はあてにならないし、ポーカーフェイスが崩れたこともまた演技かもしれない。そうかと思えば、思いの他当たる。嘘を見抜けるのも”親密さ”の成せる業だろうか。こじつけか。

伊藤さんが(意外にも?)先週の『探偵!ナイトスクープ』の話をした。歌で人を泣かせてみたいと意気込む青年の依頼。街中で人を集め、その人の悩みに即した歌を青年が披露する。泣かせる事にはことごとく失敗していくのだが、最後に出会った悩みなどないというおばあさんと出会う。数十年前に夫を亡くしているが何故か泣けずにいるそうだ。青年は当たって砕けろと松田聖子の『あなたに逢いたくて~Missing You~』を歌う。するとおばあさんは曲の終わりに涙を流すのである。偶然にもその方が日ごろ口ずさんでいた歌であった。

この話を受け、グループに分かれて一人が話す悩みを他のメンバーが真剣に解決策を考えるワークをした。出た悩みはそれぞれ仕事や生活の話だった。このワークを経ての感想はありふれていて特筆する事もないだろう。注目するべきはディスカッションの生み出す効果の大きさだ。その時ふと、「問題解決に向けた共同体」という言葉が浮かんだ。何故かと言うと、ここ数年でそのようなテーマの作品を何本か見た気がするからだ。「自殺オフだと思って参加者が集うが、主催者の思惑は相互互助のチームを作る事だった」←またこれかよ!って思ったことがある。思えばナイトスクープもテレビ番組ではあるが、関西というローカル性からどこか共同体の雰囲気を醸し出しているし、そういう雰囲気が人気の秘訣であることはみんな頷くところであると思う。”劇団”の持ちうる”親密さ”は、そういった問題解決に向けた共同体のような力を持っているのではないかと思った。俺はひらめいた、あした帰ったの次回公演のテーマはお悩み相談である。劇団が、あなたの悩みを共に解決する共同体になります。違う?



コメント

このブログの人気の投稿

書くことと語ること

「ひとのために何かすることで自分が幸せになるんですね」

あした帰った第二期スタート、あるいは複数、の俳優、について