てゆーか、裏ノリって感じ?

9/20 19:00-21:00 城内公民館多目的室 担当:O

ゲスト講師古川さんの4回目のワーク。後半のダンスのために今回は雑談なしで入念に柔軟体操をする。ほぐすというより、身体のスペースに余裕を作るといった感じ。一時間も身体を伸ばし続けると不思議な浮遊感が足先まである。身体を稼働させることのできる範囲が広がっている。特に、胸骨を指で押し込み背中を丸めていく体操は肋骨の内側・横隔膜の広がりを体感させてくれた。念入りな準備体操は身体に予期せぬ動きをもたらす。

まずは二人組になり、片側は目を瞑り、もう一人はその背中に手のひらを添えて、その人を操縦するワーク。手のひらの位置はなるべく変えずに、圧を調整する事で目を瞑った人を曲がらせたり、戻らせたり、座らせたりする。目を閉じて他者に身を委ねるワークをする時にいつも思うのは、リードする側にもされる側にも上手い下手があり、そもそも全幅の信頼を寄せる事は無理で、ある程度経験からの予測を必要とする。ワークの場が演劇だとそれが他者とのコミュニケーションに終息してしまうが、この時は導かれる・吸い寄せられる感覚があり、そして歩幅にリズムが生まれていた。思えば先週の、声でオーケストラをするワークや飛び続けるワークも、自身のリズムを創造する事が理解への第一歩であったのではないか。
そのワークを受けて、次は導き手がいなくなった状態でもその感覚を維持し、緩やかに踊った。半分に分かれてお互いを見合ったが、普段ならリズムをとることがないだろうメンバーが浮遊感に任せ身体を揺らすことで独自のリズムを刻んでいたことに驚いた。浮遊感はリズムを生み、グルーヴを生む。日本人はリズムの裏打ちが分からないというが、感覚的に理解するよりも身体が自然とリズムを取る環境・状態にしてあげることができるのだなと思った。

最後は手放しに、一人が前へ出て踊り、後ろに控える一人がそれを真似る自由演技。せっかく動ける身体になったので、振り付けではなく奔放に動いてみたらいいのになと思うシーンが多かった。演劇のワークで、向かい合わせになりどちらからともなく動いてお互いそれを真似るものがある。それを深めたワークに、積極的に身体を動かそうとするのではなく、受動的に、それでもなお動く箇所を真似ていくというものがあるが、そういった感じにならないかなと思って見ていた。振り付けでないダンス、身体表現といえるものをワークから感じ取り抽出できれば、あした帰ったの公演に向けた更なるヒントが見つかるかもしれない。最後は心地よい疲れが残った。






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