演劇をめぐる諸実験について

8/2 19:00-21:30 城内公民館・多目的室 担当:渡辺

調光室、のある良い感じの場所にきました。暖色系の照明と夕陽が相まってなかなかのエモ空間。
高槻現代劇場が改修中の現在、しばらくはここで活動することになりそうです。無料ですし。

第2期のとき、みんなで同じ芝居を観てきて感想を言い合う、という回がありました。今期もそれをやることになりました。KYOTO EXPERIMENT(以下KEX)の演目から選ぼうと。で、その話合い。紹介文を読み上げて、どれを観に行ったら面白いだろうかと相互に検討。

experiment(実験)の名の通り、内容も形式も非常に実験的な演目が揃っているKEXのラインナップ。
演劇は、多かれ少なかれ様々に実験をしているのだと思います。ストレートなエンタメ演劇だって、全て「観たことある」ものだと退屈でしょう。筋のどんでん返しや奇抜な演出のアイデアを、多かれ少なかれ用いていると思います。それは100%受け入れてもらえるものではないかもしれないけど、ウケるはずだ!と信じて舞台にあげる、という意味ではこれも一つの実験です。

大真面目に言ったら鼻で笑われたり、嫌がられるかもしれない表現も、舞台上ならある程度(どの程度まで、なのかは非常に難しいところですが)許される。
ノーベル賞級の発見は、失敗から生まれた常識外の発想が元になっている、みたいな話はよく聞きますが、舞台上でしか提示できない人間社会のイノベーションもあるかもしれない…くらいのことは思います。

そういえばこの集団も「アクターズラボ」なのでした。ラボ=laboratory、実験室、研究室。日常から離れて、舞台上でどんなことができるのか。日常的には許容されない「大きな声を出す」ももしかしたら一つの実験です。しかしそれだけならカラオケに行けば良いかもしれない。演劇に可能な実験は、どういうところにあるのか。自分達だけで模索するのも一つですが、いろんな実験を観に行くのもやはり一つの手です。

当然失敗する実験も無数にあるでしょう。成功が100%約束されているならそれは実験とは言えない。それでも「何かがありそう」、「失敗からでも何かが学べそう」、みたいな嗅覚も必要な気がします。

今回は3〜4つくらいの候補に絞るところまで。KEXの公演の予約が始まる来週、どれを観に行くかを決定します。良い実験に出会えると良いのだけど!




コメント

このブログの人気の投稿

書くことと語ること

「ひとのために何かすることで自分が幸せになるんですね」

あした帰った第二期スタート、あるいは複数、の俳優、について