かたりの作法
4/24 13:00-17:00 蔵 4/26 19:00-21:00 高槻現代劇場205 担当:渡辺 演劇という形式の中で、観客に語りかけること、その難しさに直面しています。 語り/語られすることがそもそも好きな人、が相手なら良いのですが 演劇というのは「直接」語りかけられることのほとんどない表現形態なので 一対一の関係の中で語りかけるというのは、思っていた以上に厄介な営みでした。 そういえば坂部恵が『かたり』って本を書いていましたね、難しくてあんまり理解できていないし覚えてもいませんが 語ることと騙ることは同じ位相にあって、「話す」こととはやはり違う、といったことは書いていたような気がします。 そうですね、演劇は「ものがたり」ですね、何らかの。 仮に「自分」のことを喋るにしても、過去の記憶などをある種の作品に仕立て上げて、それをあらためて言葉にする、といった仕方で…ちょっと上手く言葉になりませんが、「話す」のではない、ということから「語る」を考え直すことはできるかもしれないなと思いました。