トーンの意味

2022/3/22 13:00-17:00 担当:渡辺



なんとも旅行に来たかのような写真ですね、

高槻ですが。


言葉、あるいはその発話、の繊細さを改めて感じています。

言葉の「意味」の様なものばかりが問題にされますが、それをどう発するかの方が重要ですね、単純にいえば「言い方」の問題。ちょっとカッコつけて言えば「トーン(音の調子)」の問題。

演劇は意味よりもトーン自体を表現していると言えましょう、誰がどの様に言っても同じなら、俳優なんて必要ないわけですからね。トーン自体が意味なのだとすら言えるかもしれません。

芸人のラジオでの発言が度々炎上したりしますが、トーンを無視して文字起こししたら、そりゃそうなるよなといった感じもします。芸人もまた、トーン自体を操る仕事なのでしょうから。


同時に、どう聞くか、も大きな問題なのだというのは新たな発見でした。

例えば目をつぶって聞くか、どうか、で全く意味が変わってくる。受け止め方が変わってくる。

演劇は、客に「聞き方」や「聞くときの姿勢」みたいなものをもディレクションします。演じる内容、演じ方と同じくらい、客にどういうあり方を求めるかが重要ですね。


同じ言葉でも、意味は無限に変わりうる、そのことは常に念頭においていたい。




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