演技の上達、? ??

 11月30日 19:00-21:00  渡辺健一郎

まだ稽古再開して1ヶ月、お互いの「演技観」やら、どういう演技をしたいのかといった「欲望」をこすりあわせる時期、といった感じです。

今日のメインテキストは「まっかな秋」の歌/詞。
まずは二人組で、3〜7歳くらいを対象にした短い上演作品を、当の歌をモチーフにして創作せよというお題。
ついで、「歌詞に込められた〈発見〉の感動を強調して」朗読せよというお題。

幼児を相手にする、というのは、恐らく相手を「子供扱いせよ」ということではない。「子供騙し」をやるんでも、何なら「子供向け」の作品を創る、ということでもない。
また、「発見の感動」を表現するというのは、「感動している人」を演じることではない。少なくともそれだけではない。

じゃあ何なの!?と聞かれても分からず、それを発見するために演劇をやっている、みたいなところがあります、私には。

稽古場というのは、「分からん」が尊重され(う)る、現代では稀有な場だと思います。ただ、互いにどんどん分かっていくこと、みんなでどんどん分かるを積み重ねていくこと、(それも重要ですが)そればかりが歓迎される稽古場も増えてきたのかなという印象もあります。

もっと分からなくなりたい。なんだかなにか、分かってしまうことへの違和感を保ち続けたい。
あした帰ったでは、もう少しわからなくいられそうで、とても良かった。

コメント

このブログの人気の投稿

書くことと語ること

「ひとのために何かすることで自分が幸せになるんですね」

あした帰った第二期スタート、あるいは複数、の俳優、について