これからのカリキュラム決め
7/19 19:00-21:00 高槻市生涯学習センター 担当：O
初めまして。これから月２でブログ更新を担当するOです。
今週も柔軟体操から始まる。二人ひと組で柔軟をする流れから、お互いを押し合い引き合い組体操のような動きをする。
相手と力の均衡を保ち姿勢をキープすることは先日のペンを使ったワークと通じている。ペンを介しているとペンと指先で均衡を保っているように感じるが、今日のように直接身体を使うと違った感覚が生まれる。力はどこか一点から生まれるわけではなく、床と接する足底を基点に、身体のいくつもの筋肉・骨を伝わって来ている。
それを感じた後は、声に指向性をつけるワーク。目を瞑り、身体はやや傾ける程度で意図した人へ声を届けられるかを試した。これも力の方向だが、主観が大いに混じるのでそう上手くいかない。
メインのワークはラボ3期のカリキュラムを出し合うこと。それぞれが関心のあることややってみたいことを模造紙にポストイットを貼り付け交換する。
伊藤さんは参加者がそれぞれ何に関心があるかに関心があると仰っていた。それを受けメンバーは自由に意見を出し合い、ジャンル分けした。
前回の意見から、「怒る練習をしてみる」が採用される。
車座になり、１を最小、１００を最大の怒りとして、時計回りに１ずつボルテージを上げ「おい！」と誰もいない中央に向かって言う。
会場の都合で上限は２０までだったが様々なニュアンスの「おい！」が出てきた。
・軽い注意のおい
・きちんと発音せず、”おっ”くらいで留めたおい
・間延びしたおい
・対象を見据えたおい
１ずつ上げるのは難易度が高いように思ったが、１００は絶叫になると考えたら妥当なボルテージの上昇だったかもしれない。
続いて、車座のまま相手に過度に干渉せずに笑いを誘発させるワーク。
結果として、くすくすと笑う人が現れてもそれに他の人が釣られることはなく、笑いを我慢するような時間が続いた。
無理に笑ってみるのではなく、日頃のコミュニケーションでこういった風に向かい合って無言である時に誰かが自然と話し始めるような笑いを我慢せずに出せるのではないかという意見が出た。
誘発された笑いが連動して高まっていくような状態になれば良かったのだろうか。参加者誰もピンと来ていなかった。
次は、二人で向かい合い、お互いを○○ちゃん、○○くんと深い間柄の呼び名で呼び合うというワーク。しかし、片方は相手のことが好きで、片方は嫌いであるという設定。
不安ながらやってみると、好意・拒絶のボルテージが上がる一方ではなかった。
長く続けると、「おい！」のワークでは発生しなかった感情の波が生まれた。それはニュアンスの変化や相手との対話がもたらした分かりやすく演劇的な発見であった。
好意側の方がバリエーションが多い。
個人的な感想としては、好意を伝える側はまるで水槽の中の動物に言っているみたいだ、拒絶側はこどもに叱っているようだ、と思った。
最後のワークはフジロックでも好評を博したという、国会のやりとりの文字起こしを読む「国会音読」。山本太郎氏の長尺の答弁を繰り返し読んだ。山本の言葉を読む人以外は与党野党問わずヤジを飛ばす役。配られたテキストにはヤジの内容はまばらにしか書かれていなかったが、恐らくヤジが飛んだであろう部分で合いの手をいれていく。
すると、初めに読んだ時は平坦だった読み方が、ヤジが上手くなっていくのに伴ってボルテージが上がって行き、発言の理解度が高まっていったのである。怒気含む答弁が熱を帯びていく様が稽古場で再現されたようだった。
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