バランスとる、とらない、とる、とらない、
1/25 19:00-21:00 渡辺健一郎 みんな様々にバランスをとりながら生きていますね、心や身体や諸々について。 「生活リズム」がおかしくなってバランス崩して、嗚呼何もかもうまくいかない、みたいなこともありますね。 自分1人のバランス、なら話は単純(とはいえなかなか厄介)ですが、複数人の間のバランスとなると何とも如何とも。 どこに重心を置くか、といったことを見誤ると、中心の一人に負担がかかったり、あるいは特定の誰かが場を掌握したりすることになる。 ただいずれにせよ重心はみんなの「間」にあるので、自分がどうこうしようと思っても上手くいかないことも多い、 それこそバランス崩れて色々ご破産、なんてこともしばしばありますね。 ある程度乱れたバランスを「乗りこなす」技術もいるのでしょうか、簡単ではないですね。どうしてもね。 「社会的な正しさ」を重んじようとすると、バランスをとることこそ正義だということになりがちですが、 一方に重心がかかっているなら次はこっちに力をかけてみようとか、動的にバランスを考えていく必要もありそうです。 ずっと波風立たせず平穏無事に、というわけにはどうしてもいかない。どうしてもそうはならない。 Q『妖精の問題 デラックス』を見てくる、というお題が講師Tから出されていました。 後半はみんなで感想を言い合いました。 「女性芸人の自虐ネタ」のようなものを見て、会場が沸く/沸かない回があったようですが(演劇ではそういうことはよくありますが) 今回の上演では「みんなが笑った回が成功」では必ずしもなかったのかもしれない。 「笑ってしまって良いのかな」という繊細さのない人が「笑ってしまえる」ような上演だった。という感想が出てきて、これがかなり良かった。 バランスをとる(とってしまう)人、とらない(とれない)人の間でバランスが生じていた。 しかしそのバランスは、バランスをとれない人には理解しえない… いずれにせよしかし、バランスをとることばかりが生きる目的にならないようにはしたい。 バランスをとろうとする人たちばかりの集団は、案外バランスも悪そうで。